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ベアラボのOJTトレーナー研修4

OJTトレーナー研修4

目次

ベアラボのOJTトレーナー研修4

ベアラボのOJTトレーナー研修では、人に業務を教えるというだけではなく、「何の業務のどの部分を伝えるのか」ということを大切にしています。
というのも、自身がとある企業で人事部長をしていた際、なかなか定着せずに退職していく派遣スタッフに退職理由を聞くと、意外な回答が多く返ってきたからです。

  • 自分のスキルはいかせる業務だったけど、何をしているのか分からなかった。
  • 自分の作業が何につながっているのか理解できなかった。
  • 何のためにこの作業をしているのか誰もゴールを教えてくれなかった。
  • 点ばかりで、いつになったら線になり、形になるのかさっぱりわからなかった。
  • 与えられた作業のやり方がどう考えても非効率で、その理由が分からなかった。

業務繁忙期の場合、期間限定でお仕事をお願いするアルバイトさんや派遣スタッフさんが多くいた業界でしたが、できればお仕事は長期で継続してほしい。ところが、教えた仕事はできるのに契約継続をお断りされてしまうケースが相次ぎました。
退職面談の際に聞こえてきた声が、このような状況だったんです。

仕事のやりがいと達成感

人は誰でもそうですが、与えられた仕事にやりがいをもって臨むと達成感を感じるものだと思います。
そのために、事前にスキルチェックを行い、どのようなお仕事をするということも伝え、その後、継続できそうだったら続けてほしいという話をあらかじめお伝えしていても、契約満了で退職してしまう。

簡単に言えば、仕事の全体像をお伝えしていないからということでした。
その仕事ができるできない、ではなく、何の仕事のどの部分を担うことで、この仕事に自分が貢献しているのかという部分を、会社として業務として、完全にないがしろにしていました。

現場のメンバーからすれば、最初から全体像なんて話したって理解できるわけないんだから「とりあえず教えたところだけ」、または「欠員が出た部分だけ」作業してくれればいいという声があがります。
それも分かるのですが、今後、労働人口が激減していくなかで、果たしてその方法は永続的に企業が存続できる人材育成手法でしょうか。

特に上記で上がった声のうち、非効率…という部分。
当時の企業はBPO業界でしたので、1つの作業に対し、2次チェック、3次チェックが発生するような業務でした。
そのうちの2次チェックや3次チェックを、なぜ行っているのか説明せずに教えていたとしたら、そりゃなんで最初の作業者が全部やらないのか?と不思議に思うでしょう。

新人さんとの齟齬を生み出さないために

こういった新人さんとの齟齬を生み出さないために、ベアラボのOJTトレーナー研修第4講義目は、業務フローを学んでもらっています。
果たして、自分が今担当している業務やチームのフローは、きちんと把握できていますか?という部分です。

以前のコラムでもお伝えしたように、OJTトレーナーは一人で行うものではありません。チーム全体で新人さんを教育するためのプロデューサーです。
だからこそ、全員で業務フローを書き、全体のフローを理解したうえで、新人さんの業務を落とし込む必要があるのです。

業務フローってなに?
という方がほとんどのこの講義。
研修が終わる時間には、全員が、新人さんにお願いする初日の業務フローを完成させて配属先に戻ります。
自分が伝えるべき業務の全体像が分かるということは、新人さんの成長度合いも理解できるということです。

ぜひ、業務フローがない業務やチームがあれば、一度、全員が同じ認識か確認するためにも、作成してみてはいかがでしょうか。

次回は、第5講でお伝えしている業務マニュアル作成についてお伝えしていきます。

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